診察のとき、自宅でいつ動きづらくなったか、薬を飲んでからいつ動きやすくなったかを思い出すのは難しいものです。今回は、そうした変化を記録する機器と、レボドパの効果が次の服薬前に弱まる人に向けた薬の評価を紹介します。

ニュース1

自宅で手の震えや動きの変化を記録するWellPD

発表されたこと

医療機器メーカーのEmpaticaは10月28日、手首に着ける機器WellPDの注文受付を発表しました。対象は米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドと欧州の一部で、韓国は含まれていません。英国向け製品ページでは11月23日から発送予定です。米FDAがこの測定プラットフォームを510(k)すでに合法的に販売されている機器と実質的に同等かをFDAが審査する米国の制度です。詳しく見る制度で認可した日は8月14日です。メーカー発表 · 製品案内 · FDA記録

機器が手首の動きなどを測り、アプリが震え、動作の遅さ(動作緩慢歩くことや手を使う動作などが遅くなる症状です。詳しく見る)、意思とは関係なく体が動く症状(ジスキネジア意思とは関係なく体が動く症状です。詳しく見る)、睡眠や活動を日ごとにまとめます。服薬時刻も記録すると、その前後の変化を診察で話し合う材料になります。利用には対応するスマートフォンとアプリの契約が必要です。製品説明 · 契約案内

“診察の合間の動きを記録する機器で、今回の発表は一部の市場で注文が始まったことを伝えています。”
— パーキンオンの要約
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パーキンソン病のある方へ

薬を飲んでしばらくは歩きやすくても、次の服薬前にまた足が出にくくなることがあります。薬を飲んだ時刻、動きづらくなった時刻、そのときにしようとしていた動作を一緒に記録すると、診察で説明しやすくなります。

ご家族・介護者の方へ

変化を見た時刻と状況も記録してみてください。たとえば「昼の薬の1時間前、椅子から立つのに2回手助けが必要だった」と書けば、ご本人が感じた不便とご家族が見たことを一緒に伝えられます。

包装に入った白い錠剤
ニュース2

タバパドンの追加で何が変わるか

評価で分かったこと

米国の独立非営利機関ICERは11月3日、タバパドン(製品名Juvmo)の効果と費用に関する最終報告書を公表しました。レボドパを服用していても薬の効果が弱まり、動きにくい時間がある人について、どの比較で追加の利点が確かめられたかを検討しました。ICER最終報告書

第3相試験TEMPO-3では成人507人を無作為に分け、レボドパを続けながらタバパドンまたはプラセボ試験中の薬の有効成分を含まない比較用の製剤です。詳しく見るを追加しました。26週後、生活に支障をきたすジスキネジアがなく動きやすい時間は、1日あたりタバパドン群で約1.7時間、プラセボ群で約0.6時間延び、差は約1.1時間でした。タバパドン群では吐き気(14.3%)、ジスキネジア(10.0%)、めまい(7.6%)などが報告されました。TEMPO-3論文

ICERの委員会は、運動症状に波がある人でレボドパ単独よりもタバパドンを追加する利点を認めました。レボドパに既存のほかの薬を追加した場合との比較には、判断できるだけの根拠が不足していました。委員会の評価

“試験で比較したのは、レボドパにプラセボを加えた場合です。ほかの追加薬との違いを判断するには、さらに根拠が必要です。”
— パーキンオンの要約
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パーキンソン病のある方へ

次の服薬前に体がこわばったり、歩きづらくなったりするなら、その時間帯と最も困る動作を診察で伝えてみてください。薬の追加を検討する際は、動きやすい時間と、吐き気やめまいなどが日常生活に及ぼす影響を相談できます。

ご家族・介護者の方へ

「今日は薬がよく効いた」と聞いたら、その間に食事や外出など、本人がしたかったことができたかも聞いてみてください。楽に過ごせた時間と副作用で困った時間を一緒に記録すると、本人が望む変化を伝えやすくなります。

次の診察に持っていく記録

まず1日、服薬の前後で一番困っている動作がいつ楽になったかを書いてみてください。

パーキンオンは公開された製品情報、試験結果と比較評価を分かりやすくまとめました。薬や服用量の変更は担当の医療者に相談してください。